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2017年12月29日

第2回 インドネシア自動車業界地図

自動車『市場』の王者はトヨタ
自動車『生産』の王者はダイハツ

web329_Car_graph-r1販売シェア2位のダイハツ。本社はトヨタの子会社で、企業規模はトヨタのわずか10分の1。ダイハツがインドネシアで頭角をあらわしたのは販売領域ではなく、まず商品と製造部門でした。2004年にインドネシア専用車ともいうべき3列シートの1.0〜1.5リッタークラスのMPV(ミニバン)を開発し、インドネシアのダイハツ工場で生産し、自社ブランドだけでなくトヨタブランドでトヨタの販売網にも供給し始めたことが事業躍進のきっかけとなりました。

 

先号で述べたように、このダイハツ生産のトヨタブランド車である「アバンザ」は、商品自体の魅力やトヨタのパワフルな販売力により、インドネシアのベストセラーになってしまったわけです。

 

トヨタ側にはインドネシアにベストマッチの小型車がない。ダイハツは自社工場で生産した製品をトヨタの強力な販売網で大量に売ってもらえる。このあともたて続けに小型SUV、エコカー、廉価版MPVでも併売モデル投入戦略が取られ、両者のインドネシア事業の原動力になっているのです。

 

ダイハツはトヨタと併売しているモデルに加え、ダイハツ専用の小型商用車やミニ商用車も生産しており、インドネシアでの生産規模はなんと全体で50万台レベルにまで膨らんでいます。これはインドネシア全体の自動車生産台数の半分弱であり、日本のダイハツの生産規模とほぼ同数でもあります。生産ボリューム効果による収益アップやコストダウン、トヨタと同じ車を売っているというブランドイメージ効果から、ダイハツは販売も好調。トヨタに続く市場2位の座をしっかりと確保しているわけです。

 

トヨタは販売力、ブランド力ともナンバー1なのですが、実はインドネシアの自動車生産という領域は「ダイハツ王国」と言っていいでしょう。

 

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トヨタ・アバンザとダイハツ・セニア(ブランドを超えた双子車)

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