シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXビジネスTOP第4回 インサイト機能を使って「いいね」とリーチの推移をチェック

Facebookビジネス活用

2017年12月20日

第4回 インサイト機能を使って「いいね」とリーチの推移をチェック

今回と次回のコラムは各Facebookページの運用解析ツール「インサイト」を見る上で大切なポイントについてまとめます。企業ページ上段に装備されていますので、定期的にモニターして結果を振り返り、今後の施策にいかしましょう。

 

インサイトは解析期間の設定ができます。たとえば月次で運用レポートを作成する時にも便利。詳細の結果データをエクセル等でダウンロードもできるので、グラフ化してレポートを作成する際にも使えます。ここからは、インサイトの中でモニターすべきことを説明します。

 

【ページへの「いいね」の推移】
まずは「期間日設定」をして過去の「いいね」の増加を比較。極端に増えた月には何があったかを振り返ってみる(「いいね」獲得のための広告ターゲットを変更した、広告画像を変えたなど)。続いて「いいね」取り消し数のモニター。日に数名の取り消しは通常起こりますが、特別多い日は要注意。その日の前2日間に投稿した内容を見直し、ネガティブなコメント等がないかもチェック。投稿がネガティブと捉えられていると判断した場合は同様のコンテンツの投稿はその後避けるよう心がけましょう。

 

【リーチの推移】
「投稿リーチ」「トータルリーチ」「ユーザーのアクション(いいね、コメント、シェア等)」のモニターを。

 

投稿リーチは投稿したコンテンツが何名に届いたかの詳細。コンテンツに広告を出稿すると投稿リーチのグラフは2種に色分けされて表示されます。各々のリーチ数を書き出して比較しましょう。グラフ上にカーソルを合わせると特定の日のリーチ数が数字で見られます。

 

トータルリーチは、投稿以外のリーチ(ページへの「いいね」を増やすことが目的の広告等)も含めたリーチ数。通常はこちらの数値のほうが投稿リーチより大きくなります。またページ「いいね」の広告出稿前後の投稿リーチ数を比較してください。ページ「いいね」増を目指す広告を出稿すると、ページへの訪問者が極端に増えます。投稿したコンテンツにその方々が反応すると、その後の投稿の自然リーチ数が上がります。インサイトでリーチ数を解析することでそのあたりも見えてきますので、次の施策を立てる参考にしてください。

 

次回は投稿済みコンテンツの結果の見方、ターゲット層の見極め方などをインサイトからどう見抜くかについてです。

web325_IMG_6803著者プロフィール   

菅 和義

Communications Factory Pte Ltd (Founder & Social Media Guru)
Hallo Pte Ltd (Founder & CEO)
市場とのコミュニケーションを円滑に行うためのクロスメディア・マーケティングおよびキャンペーンのスペシャリスト。最適なメディアの選定から立ち上げ、運用までを支援している。クライアントは日本、シンガポール、欧米の飲食、航空、メディア、建築デザイン、美容、車関連企業などさまざま。ビジネスにおけるFacebookやSNSの活用、各ビジネスに最適なソーシャルグラフ、データベースを活用したマーケティング手法についての講座、講演もグローバルに行っている。

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この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.328(2017年12月1日発行)」に掲載されたものです。

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