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2017年11月27日

ロバート・キヨサキ氏の来星に合わせ、AsiaXが独占インタビューを実施。

投資家・実業家・著者 ロバート・キヨサキ氏

東南アジアの経済は今後も成長を続けるのか?世界経済の見通しは?予測される情勢の変化に対して、今私たちがとるべき対策は何か?気になる景気の動向と、賢く資産を蓄える方法を世界的に有名な投資家・実業家であるロバート・キヨサキ氏に伺った。

 

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―ロバート・キヨサキさん、本日はAsiaXの独占インタビューにお時間をいただき、ありがとうございます。多くの読者がすでにご存知でしょうが、簡単な自己紹介と、今回シンガポールに来られた目的を教えていただけますか?

 

日本の多くの方には、1997年に出版された「金持ち父さん 貧乏父さん」で私の事を知っていただいていると思います。日本では400万部以上販売され、世界100ヵ国以上で出版されています。今回はアジアで講演を行う途中にシンガポールに立ち寄りました。明日の飛行機で日本に移動し、東京の講演会に参加します。シンガポールには、新しい書籍の出版イベントと、Success Resources社との打ち合わせで来ていました。多くの友人もシンガポールに住んでいるので楽しい滞在となりました。AsiaXは多くのビジネスパーソンを読者として抱えており、私の話に関心がある方も多くいらっしゃると思い、このインタビューの機会をいただきました。

 

―ロバートさん、読者が気になっているシンガポールや東南アジアの経済見通し、企業の事業機会に関して、どのような考えをお持ちでしょうか?

東南アジアは、若い年齢や人口増に支えられる高い経済成長が見込まれているのは確かだと思います。実際に私の友人や米国企業も、日本や中国を通り越し、東南アジアへの投資を進めています。しかし、個人的な見解では、現在のようにグローバル化が進み、世界中の企業、個人が複雑につながっている状態では、ある特定の地域のみ経済が大きく発達することや、バブル的な状況になることは起こらないと考えています。一方、20年前から指摘している通り、世界経済は大恐慌、長い景気後退を迎えると考えています。著書でも、企業ではなく、各個人が景気後退や不況に備えて準備をすることが必要であると伝えています。

 

―ナスダックや日経平均株価が最高値を付ける中、ロバートさんが主張されている大恐慌のような事態は想像しづらいのですが、背景にはどのようなお考えがあるのでしょうか?

私は、主要国の債務残高が拡大していることに警鐘を鳴らしています。中でも特に日本政府が心配ですね。2016年、日本政府のGDP比債務残高は230%を超え、他のどの先進国よりも高い水準にあります【図1】。また、中央銀行が規制緩和によって日本円を印刷し続けているにも関わらず、民間消費は伸びず、国民は将来に備え貯金をしています。このまま税収が増えずに、債務が拡大し続けると、ギリシャのように、いつ破綻してしまってもおかしくないでしょう。実際に米国では、デトロイト州が債務超過で破綻をし、イリノイ州も同様に破綻が近いと言われています。米国やカナダでも債務残高を増やし続けているため、連鎖的に破綻が続き、大恐慌になる可能性は大きいと考えています。

 

日本の状況が他国と比べて悪いと私が考える理由は他にもあって、それは外貨準備高に対する金保有率の低さです【図2】。データを見てみると、アメリカは世界最大の金保有国であり、外貨準備高に対する金の割合は74%であることがわかります。ドイツやフランス等のヨーロッパの経済大国を見ても、外貨準備高の60%以上の比率で金を保有しています。一方、日本を見てみましょう。世界第3位の経済大国でありながら、政府はほとんど金を保有しておらず、外貨準備高に対する割合は2%程度です。日本政府は代わりに米ドル資産を保有しているのです。前述した通り、日本もアメリカも中央銀行が量的緩和で紙幣印刷を進めており、その価値は大きく下がっています。米国政府は米ドルを印刷して紙幣価値を下げ続けているにも関わらず、日本政府は一生懸命に米ドル貯蓄しているのはおかしいことだと思いませんか?アメリカに限らず、供給量が政府の意思によってコントロールされる通貨を保有することは、大変危険な事だと考えています。同様に、ある特定の国の株式や債券を持つことも、理にかなった投資とは言えないでしょう。

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