2017年11月24日
成功のかげに失敗もある、ASEAN4ヵ国における日系企業の進出&撤退の今
JETROが2017年3月に発表した統計によれば、今後の海外進出方針で「拡大を図る」企業の割合が60.2%と、4年ぶりに6割を超えた。ASEAN諸国へも、近年、日系企業の進出が続いている。勢いに乗って進出し、成功を収める企業もあれば、数年で撤退の選択を余儀なくされる企業もある。明暗を分けたのは何なのか。アジア士業共同体(ASPO)・アジア地区責任者の藤永哲嗣氏の声かけのもと、シンガポール、タイ、ベトナム、ミャンマーから専門家にお集まりいただき、理由に迫った。
J GLOCAL ACCOUNTING CO., LTD.
代表取締役
坂田 竜一さん
2009年からバンコクの日系法律・会計事務所で会計・税務・監査業務に従事。税務当局との折衝を、現地スタッフを介さずタイ語で対応。2013年12月に独立。タイにおける会計・税務の専門家として日系企業をサポートしている。
ADVANCE BUSINESS SUPPORT PTE. LTD.
シンガポール勅許会計士、
税理士(日本・シンガポール)
大曽根 貴子さん
BIG4税理士法人および監査法人勤務後、2012年に独立し、日本とシンガポールで会計事務所を経営。専門分野は国際税務。
SCS Global Consulting Myanmar Ltd.
パートナー/ミャンマー代表
洞 大輔さん
2013年 SCS Globalへの参画と同時にミャンマーを担当。会計・税務・労務・法務関連のコンサルティング実績は100社を超える。SCS Globalは、日系企業や外資系企業の海外ビジネス展開を支援し、アジアをはじめ、北米、中東、欧州もカバーする独自のネットワークと400名超の専門家を有する。
HSK (HEISEIKAIKEISHA) VIETNAM AUDIT Co., Ltd
ホーチミン事務所責任者
小林 健作さん
2008年~2013年はあずさ監査法人に在籍し、2014年より現職。「ベトナムは、人件費、人材、インフラ、親日度、政治情勢等の点から、進出先としてまだまだ相対的に魅力的な国だと思います。ただ、行政面での不透明さ等の途上国特有の課題も残っていますので、事前にリサーチをしっかりされて進出をご検討いただければと思います」
ASIA SUPPORT PROFESSIONAL ORGANIZATION
アジア地区責任者
藤永 哲嗣さん
日本を含めたアジア各国在住の「国家資格有資格者(士業)」により構成された、企業支援を行う共同体組織「アジア士業共同体(ASPO)」のアジア地区責任者。構成する士業は日本側では2,000名、アジア側では200名を超える。