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Facebookビジネス活用

2017年11月1日

第3回 Facebookページ運用に大事なPDCAってどんなもの?

今回はFacebookページを運用する上で大切な「運用サイクル」についてです。運用にあたって興味を引く内容(コンテンツ)を投稿することに集中しがちですが、それ以外にも成功のためには戦略的に運用するコツがあります。Facebookページの成功はPDCA(Plan, Do, Check, Action)を基に戦略的に運用することが必須です。以下にそのポイントを説明していきます。

 

【Plan】
ターゲットは誰?投稿するコンテンツの傾向を4〜5つのカテゴリーに分類し、それぞれの投稿頻度等を、バランスを見ながら決める(セールスに直結するコンテンツは嫌われる傾向があるので、それらは全体の10%程度に抑えるのがコツ)。その他、投稿頻度、コメント、メッセージへの返信のための担当者のワークタイムや、広告ターゲット、予算と目標設定等を決めます。

 

【Do】
決められたPlanに従ってコンテンツの作成、広告のターゲット作成、投稿等を進める(作成したターゲットは「広告マネージャー」内の「オーディエンス」に保存すると次回からの出稿が楽になります)。

 

【Check】
見落としがちですが重要です。投稿、広告出稿をしっぱなしではなく、定期的に解析して何が良かったのか、駄目だったのかを理解して次に繋げます。Facebookページの管理人には「インサイト」という解析ツールが自動で実装されますので、フル活用して下さい(※インサイトについては第4、5回目のコラムで詳しく説明します)。

 

【Action】
解析した内容を基に、次からのコンテンツの傾向の調整を行ったり、人気、口コミの広がったコンテンツと同傾向のコンテンツ案を作成します。広告の反応が鈍かった場合には広告画像、動画の精査、広告ターゲットの見直し、広告手法(目的に合った広告設定を選択しているか?※「広告の説明」の回で具体的に説明します)の見直し等を行います。

 

解析の頻度は月に一度程度、指針とすべき数値をレポート化して前月と比較することで違いや傾向、市場の考え等が理解できてきます。ページへの「いいね!」の推移、投稿リーチ数、トータルリーチ数、ファンやアクションを取った方々の年代比や男女比の推移(実際の顧客層と同じかそうではないか等)、その他ネガティブなコメント等の洗い出し、口コミが広がったコンテンツがなぜ広がったのかを精査等々が主な分析ポイントになります。

 

次回からは解析ツールの「インサイト」でできることについて2回に渡って説明していきますのでお楽しみに!

web325_IMG_6803著者プロフィール   

菅 和義

Communications Factory Pte Ltd (Founder & Social Media Guru)
Hallo Pte Ltd (Founder & CEO)
市場とのコミュニケーションを円滑に行うためのクロスメディア・マーケティングおよびキャンペーンのスペシャリスト。最適なメディアの選定から立ち上げ、運用までを支援している。クライアントは日本、シンガポール、欧米の飲食、航空、メディア、建築デザイン、美容、車関連企業などさまざま。ビジネスにおけるFacebookやSNSの活用、各ビジネスに最適なソーシャルグラフ、データベースを活用したマーケティング手法についての講座、講演もグローバルに行っている。

 

 

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この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.327(2017年11月1日発行)」に掲載されたものです。

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