シンガポールでのビジネスにも役立つ？『はじめてのフライングスター風水』

大地の気の流れを読み、建物の設計やインテリアの配置などに生かす風水。現在のシンガポールでも、風水を元に住宅やオフィスを選ぶという人は多いのだとか。その風水の入門書である「はじめてのフライングスター風水」が、今年7月に日本で発売された。シンガポール社会でどのように風水が活用されているのかなど、当地で暮らす日本人も楽しめる内容となっている。

●財運アップの方法も紹介
筆者は、シンガポールに本部を置くNPO団体のIFSA（国際風水協会）から、2012年に日本人として初めてマスター風水コンサルタントとして認定された藤木梨香子さん。

フライングスター風水を活用すれば、建物内に分布するエネルギーを特定することで財運と健康運を上げることができるという。本書では、シンガポールの華人実業家達が雇っている風水コンサルタントが、実際にどうやって風水を使い建物をデザインしているのか、スコッツスクェアやアイオン、マリーナベイサンズ、シャングリラホテルを例に挙げて説明している。またケーススタディとして、ショッピングモール内のカフェやワンルームオフィス、自宅マンションでネイルサロンを開く場合に、どうすれば財運が高まり、不運や災いを防ぐことが出来るかも紹介。さらに自分で自宅やオフィスの財運を調べる方法も説明しているので、起業家だけでなく会社勤めの人も参考にできそう。

●シンガポール人と同じ視点で物件選び
「この本を出版するにあたり、シンガポールでビジネスを展開する日本人を応援したいという思いもありました。華人の実業家は医者や弁護士を雇うのと同じ感覚で風水コンサルタントを雇い、ことあるごとに相談しています。この風水術を知っていれば、少なくとも建物の選び方や使い方の観点からはシンガポーリアンと同じ土俵に立つことが出来るはず」と藤木さん。本書を通じて、風水についての理解を深めてみるのも面白そうだ。シンガポール人のビジネスパーソンとの会話も、これまで以上に盛り上がるかも？