2017年7月26日
第5回 人事面に関わる主な悩み・課題とは?
今回は、海外での日系企業経営者、人事ご担当者の主な悩み・課題をご紹介します。
弊社あしたのチームは、現在海外5ヵ国(シンガポール・台湾(台北)・中国(上海)・タイ(バンコク)・フィリピン(マニラ))にて人事評価制度の構築、およびクラウド型運用支援を致します。
海外の実際の現場でしか聞くことができない、日系企業経営者や人事ご担当者のリアルな声が多く寄せられますので、代表的なものをまとめました。
●『年次が古いだけで給料が高くなってしまい、この先どうなるか不安だったが、健全な新陳代謝を生むための報酬連動方法がうまく機能した』(製造業 設立26年 社員数40名)
●『年功制の強い日本の制度をそのまま流用しているが、全く機能していない。これまで営業畑でキャリアを積んできたので、人材マネジメントや管理業務は初めての経験であり、正直どのように進めればいいのか分からず人事担当者に丸投げ。結局何も進まなかった』(専門商社 設立16年 社員数75名)
●『正直、言葉の壁があり、人事担当者とのやりとりや、評価面談においてうまく意思疎通ができずうやむやになったままだった』(飲食業 設立8年 社員数13名)
●『ナショナルスタッフを管理職として育成できておらずにローカライズの障壁となっていた。ようやく管理職が育つ道筋ができた』(小売業 設立18年 社員数6名)
●『赴任してすぐにスタッフの人と顔、そしてこれまでどんな経歴でどんなスキルアップしてきたのかを評価クラウドシステム内で簡単に把握できて助かった』(飲食業 設立5年 130名)
皆さまの会社ではいかがでしょうか? こういった悩みを解決するための制度・運用方法を、次回からご紹介していこうと思います。
著者プロフィール
あしたのチームシンガポール
Managing Director & CEO
田尾 豊
1980年生まれ。横浜市青葉区出身。駒場東邦中・高校、慶應義塾大学経済学部卒業後、コンサルティングファームにて経営戦略立案、組織・人事戦略立案、業務プロセス改革などを経験。コンサルティング時代に「どこまでいっても突き詰めると組織の課題は“人”だから・・・」という経営者たちの言葉に強い課題意識を持ち、2014年HRコンサルティングのベンチャーである株式会社あしたのチームに入社。
2015年に台湾法人を立上げ2年で黒字化達成。2017年からはシンガポール法人を立上げ営業開始。
この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.324(2017年8月1日発行)」に掲載されたものです。