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シンガポールで実践!英語プレゼン

2017年4月25日

グローバルで評価されるプレゼンとはどんなもの?

~プレゼンはライブでありショーである~

前回の記事では、英語プレゼンを行う際に「遠慮がちに話すのでなく、堂々とプレゼンしよう」という話をしました。では堂々としさえすればいいのでしょうか? もちろんそうではありません。今回はどんなプレゼンがグローバルで好まれるのかをより具体的にお伝えします。

 

まずはグローバルプレゼンとして、2つの好例を挙げてみたいと思います。1つはTEDです。各分野の有識者によるプレゼンを通じて、様々なアイデアや知恵を世の中に広める活動を行っているグローバルな団体です。英語で話すことが多く、まさにグローバルで求められるプレゼンを体現しています。まだの方はぜひインターネットで検索して、プレゼンの動画を見てみてください。もう1つが、故スティーブ・ジョブズがマックワールドで初代iPhoneを発表した際の伝説のプレゼンです。こちらもネットで視聴することが可能です。

 

この2つには多くの共通点があります。もちろんそれら全てを自身のビジネスプレゼンに取り入れるのは至難の業でしょう。そこで今回は、特に重要かつ日本人として取り入れやすい要素を抽出して解説していきます。

 

1つめのコツは、聴衆を巻き込むことです。語り掛けるように話したり、問いかけたりするといいでしょう。上手なTEDプレゼンターはこれを頻繁に行っています。たとえば、“2 days for 50%, 3 days for 85%, what do you think these data are?(2日で50%、3日で85%。何の数字だと思いますか?)”といった風に。一番シンプルで確実なやり方は、『You』を主語にした文章をところどころに挿入することです。そうすることで聞き手を巻き込み、聴衆との一体感を作っていくことができます。

 

2つめのコツは、聞き手の感情に訴えることです。日本人は得てして製品のスペックを長々と説明するなど、論理的なアプローチに徹しがちです。ただこれだと、あっという間に聞き手は退屈してしまいます。感情に訴求することで聞き手は、心が動かされて前のめりになっていくものです。たとえば、「この製品を導入することで、○○が解決され、将来的に××に悩まされることが全くなくなります」という風に未来を示してワクワク感を醸成すると効果的です。

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