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座談会

2017年4月25日

現地採用者の声!シンガポール生活編

AsiaX:以前は、医療費として一人あたりの会社負担が月に30Sドル程度と上限が決まっている会社もあり、具合が悪くてもなかなか病院に行けず症状が悪化してしまうケースなどもあったようです。皆さんのお話をお伺いしていますと現地採用者の医療環境は徐々に改善されているということですね。
現地採用の場合、駐在員とは違って、身の回りのことを全て自分でしなければいけません。その中でも住まい探しは大変だと思いますが、皆さんはこれまでどうやって住む場所を見つけてきたのでしょうか。そこで苦労した経験も交えてお聞かせ下さい。

 

風呂井:最初は、勤務先の日本語学校の紹介で、コモンルームの1部屋を紹介してもらいました。その後は、新聞の広告を見たりエージェントに相談したりして、価格交渉もしながらひとりで部屋を探していました。ローカルのエージェントの場合、自分の希望をなかなか理解してもらえないのが辛かったですね。私の苦手な犬がいたり、キッチンが汚かったりと大変でした。
最初に借りたコモンルームでは、洗濯機を使えるのが週一回だけだったり、キッチンを使えなかったり、門限が夜中の12時だったりと決まりごとが多く、良い言い方をすればかなり規則正しい生活(?)を送れました。日本語教師の仕事が大変だったこともあり、朝早く家を出て夜遅くまで学校にいる生活を送っていたので自然と仕事に集中できていました。今となっては良い経験になったと思います。

 

川口:来星当初は妻の実家に住んでいました。結婚後は、妻の両親の空いていたHDBに引っ越したのですが、その両親の家族が後から同じところに住むことになったので、また引っ越しをすることになりました。シンガポールの場合、両親の家の近くに住めば補助金を受けられる制度があり、結局、両親の家の近くのHDBに住むことを決めて、そこに12年くらいは住みました。

 

AsiaX:現地採用の場合、駐在員と違って家賃も給料から払わなければいけません。これも悩ましい問題ですよね。

 

川口:確かに、現地採用で住宅手当が出る会社があるという話はあまり聞いたことがありませんね。会社によっては、基本給と住宅手当を分けているところもあるようですが、これは基本給を下げることで昇給率とボーナスを下げるのが目的なのかもしれません。

 

AsiaX:皆さんの中で、賃貸物件をめぐるトラブルに巻き込まれた経験のある方はいらっしゃいますか。

 

山本:アンモキオでお得なHDBの物件を見つけて購入したのですが、すぐにはそこに住まず、半年間そのまま空き家にしていました。友人のアドバイスで家の鍵を新しいものに替えに行った所、自分が知らない間に前のオーナーが、購入したはずの家に住み着いていたことが発覚しました。不動産屋や弁護士を通し、直ぐに立ち退いてもらいましたが、勝手に扉を交換されていたり、蛇口を取られたり、台所の床が割られていたりなどと後始末が大変でした。被害を受けた分を請求しようとしたのですが、仲介業者にはうまくごまかされてしまい、自分で直すしかありませんでした。HDBの契約の仕組みについて良く理解しておらず、エージェント任せにしていたという点で、自分自身の不覚であったと思います。

 

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