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健康相談

2017年3月6日

Q.検診で高血圧と診断されました。 家庭で血圧を測る時の注意点を教えてください。

家庭での高血圧(hypertension)について

クリニックで高血圧と診断されるのは140/90mmHg以上ですが、さらに血圧の高さの程度に応じてⅠ~Ⅲ度に分類されます。

 

脳梗塞、狭心症、腎硬化症など心血管系の病気と血圧の高さは関係があり、最も健康に良いとされる「至適血圧」(120/80mmHg未満)より血圧が高くなるにつれ、脳卒中や心筋梗塞などによる死亡率が高くなります。例えば、40~64歳では死亡率がⅠ度高血圧で3.0倍、Ⅱ度高血圧で5.2倍、Ⅲ度高血圧で8.5倍も増加します。

 

高血圧の人の多くは、病院よりも家庭で測った血圧の方が低くなる傾向があります。そのため「家庭血圧」の目標値は、「診察室血圧」の目標値より上下ともに5mmHg低く設定され、高血圧は135/85mmHg以上、正常血圧は125/80mmHg未満です。高血圧と正常血圧の間は「正常高値血圧」と呼ばれ、高血圧になりやすいため注意が必要です。

 

深刻な病気につながる「仮面(masked)高血圧」

病院と家庭で血圧を測ると一方だけが高血圧になる場合もあります。診察室での血圧は正常なのに家庭では高血圧になる場合を「仮面高血圧」と呼び、「早朝高血圧」や「夜間高血圧」などに分類されます。早朝高血圧は起床後1時間以内の血圧が135/85mmHg以上、夜間高血圧は120/70mmHg以上(通常、夜間は昼間より血圧が10~20%低くなるため)の場合です。

 

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特に夜間高血圧は血圧の高い状態が夜も続くため、心筋梗塞や脳卒中が起こりやすくなります。夜間高血圧を見つけるには24時間血圧計を用いて夜間の血圧を継続して測定します。24時間血圧計は上腕に腕帯(カフ)を巻いて30分間隔で自動的に血圧を測定する機械で、病院などで貸し出します。24時間血圧計での測定を勧められるのは慢性腎臓病、睡眠時無呼吸症候群、糖尿病、心不全といった夜間高血圧の原因の病気がある人、血圧の変動が激しい人、薬物治療でも改善しない早朝高血圧の人です。

 

なお、高血圧に対する生活習慣の改善法については2011年5月16日号(Vol.189)の本コラム「高血圧を改善するための生活習慣6条」(https://www.asiax.biz/biz/2113)を参考にして下さい。

取材協力=日本メディカルケアー 医師・吉國  晋

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX vol.319(2017年3月6日発行)」に掲載されたものです。本記事は一般的情報の提供のみを目的として作成されており、個別ケースについて、正式な助言なく、本情報のみに依存された場合は責任を負いかねます。

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