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新規進出企業レポート

2017年1月26日

東急ホテルズ(TOKYU HOTELS ASIA PTE. LTD.)グループと提携しインバウンド強化 今後は中東や欧州もカバー

東急グループの一社としてホテルの運営などを担う東急ホテルズは、海外からの観光客の誘致を強化するため昨年12月にシンガポールに現地法人を設立した。同社の海外拠点は、ニューヨーク、上海に続き3ヵ所目になる。レジャーとビジネスの両面から訪日旅行への需要をキャッチアップする狙いだ。

 

同社のホテル利用客数における外国人の比率を地域別で見ると、中国を含む東アジアが最も多いのが現状。今後は、人口が増え所得水準も向上している東南アジア各国へのアプローチを強化する。

 

ASEAN各国へのアクセスの良さに加え、日系企業の拠点が多く、出張や研修などでの訪日旅行の需要が旺盛なことも、シンガポールに現地法人を設立した理由。日本を訪れるシンガポール人が増加していることも、同社にとっては追い風になる。

 

シンガポールでの陣容は現在2名で、今後人員は拡充していく方針という。当地での旅行博や展示会などにも参加しプロモーション活動を展開、2020年までに東南アジアからの旅行客の数を30%以上増やすことが現在の目標。さらに今後は、シンガポール拠点を通じて中東や欧州もカバーしていく方針だ。

 

 

「欧州からの旅行客は、シンガポールを経由して日本を訪れることも多いといえます」とマネージング・ダイレクターの重野陽平氏は説明する。シンガポール拠点を通じて、こうした人の流れもキャッチアップしていく。

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