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新規進出企業レポート

2017年1月17日

タカラトミー(TOMY SOUTHEAST ASIA PTE. LTD.)東南アジアのニーズ捉え商品開発 コンビニや書店などへの展開も

日本の大手玩具メーカーであるタカラトミーは2016年11月、シンガポールに現地法人としてTOMY SOUTHEAST ASIA PTE. LTD.を設立した。アジアでは香港に現地法人を構え、東南アジアではこれまで代理店を通じて製品を販売していた。今後はシンガポール拠点を通じ、現地小売店や代理店からの情報収集を強化、人口が増え所得水準が向上する東南アジアでの展開を進める。

 

同社の2016年3月期の決算を見ると、地域別売上高は日本が約1,071億円なのに対し、北米・中南米は344億円、欧州は106億円、アジアは84億円、オセアニアは25億円と、アジアは全体の約5%。シンガポール拠点の陣容は現在3名で、今後は人員を増やしつつ、営業活動やマーケティングを通じてそれぞれの国に合わせた販売戦略を検討するとともに、アジア展開の軸になる商品の開発にもつなげる。

 

TOMY SOUTHEAST ASIA PTE. LTD.のダイレクターである島村賢氏によると、人気のある玩具は国によってさまざま。東南アジアではトミカのほか、鉄道玩具のプラレール、動物フィギュアシリーズのアニア、さらにポケモンGOのヒットを背景に同ゲームのキャラクター商品も人気という。変形ロボット玩具のトランスフォーマーシリーズも、子供だけでなく大人のコレクターなど根強いファンがいるとのこと。「トミカやアニアは、東南アジアでも幅広く認知され、すでに定番玩具のひとつになっています。こうした商品をいかに増やしていくかが重要です」。

 

317web_IMG_1477またアニアはシンガポールでも人気が高く、現地小売店からの要望でホワイトタイガーを新たに商品化、日本でも販売した。現地からの情報収集能力を強化することで、こうした取り組みにも力を入れていく。

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