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来星記念インタビュー

2016年12月5日

リオデジャネイロ2016パラリンピック 金メダリスト イップ・ピンシウ選手

人生で大事なのは、自分の目標に向かって努力し続けること

 

今年、世界が注目したリオデジャネイロオリンピック。男子100mバタフライ決勝では、シンガポールのジョセフ・スクーリング選手が、4連覇を狙った米マイケル・フェルプス選手を抑えて初のオリンピック金メダルをもたらしたことは記憶に新しい。しかし、それに続いて行われたリオパラリンピックで2つの金メダル獲得という、シンガポール初の偉業を成し遂げた選手がいるのをご存知だろうか。女子背泳ぎ(S2クラス)のイップ・ピンシウ選手。今回、彼女の選手生活やプライベートについて、また東京パラリンピックへの展望などについて伺った。

 

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写真提供:Sport Singapore

 

―水泳を始めたきっかけを教えてください。

私は6歳のときに水泳を始めました。上に2人の兄がいるのですが、もともとは彼らが水泳を習っていたんですね。ある日、家族で練習に同行した際、私は兄たちの練習する様子を子供用プールで遊びながら見ていました。しかしだんだんと飽きてしまって、自分も同じように習いたいと母親に頼んだんです。それがきっかけで水泳を始めることになりました。それからどんどん楽しくなって、背泳ぎだけでなくさまざまな泳ぎ方を習い、12歳で競泳の世界に入ることにしました。今でも泳ぐことは大好きです。水の中にいると何でもできるし、とても自由でいられるんです。

 

―今年のリオパラリンピックで2つの金メダルを獲得されましたね。どのようなお気持ちか教えてください。

まずはシンガポール代表として金メダルを獲得できて、非常に光栄なことだと思いました。それと同時にほっとした気持ち、嬉しい気持ちなどが次々に湧いてきて、いろいろな感情がない混ぜになった複雑な心持ちでしたね。レース前はさすがに緊張しましたが、好きな音楽を聴いて集中力を高め、うまく試合に臨めたと思います。レースが終わった後、両親がとても喜んでくれ、「誇りに思う」と言ってくれたので、親孝行ができたかなと思っています。

 

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写真提供:Sport Singapore

 

―アスリートとして日々気をつけていることはありますか。

毎日の生活の中で意識していることは多岐にわたります。早寝早起きをする、高タンパク質の食事を心がけ脂肪の多い食事は避ける、アルコールは摂らない…などなど。精神面で言えば自分の頭の中でゴールを達成するイメージを繰り返す、メンタルトレーニングなども行っています。よいアスリートであるためには、泳ぐ練習や筋力トレーニングだけをしていればいいというわけではなく、そのバックグラウンドまで含めて気を付けなければいけないんですね。
また、ルーチンに従って行動することも大切にしています。そうすることで余計なことを考えなくて済みますし、自分がすべきことに集中できます。何かを過度に心配する必要もありません。私はいつも通りプールに行き、自分の最善を尽くすだけでいいんです。ルーチンに従うことで、全てのものごとをうまくコントロールできている気持ちになれますし、「全てが変わりなく、何も心配しなくてよいのだ」という安心した気持ちになれます。

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