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新規進出企業レポート

2016年7月18日

ソニック(SONIC CORPORATION)超音波を活用した計測機器 東南アジア諸国で幅広く展開

東南アジア市場での拡販に向け
市場のニーズに合った製品の投入を

 

同社の製品は全て日本製。東南アジアなどへ販売していくにあたり、素材の原価を下げるなどコスト競争力を高める努力を続けており、現在のラインナップよりさらに低価格な機種も開発中という。「当社の製品は、テレビや車のように何万台も製造するものではないので、現時点では海外に生産拠点を設けるより、国内で製造コストを削減することが重要になります」

 

北村氏はさらにこう語る。「風速計の場合、3次元的に測定する機種に比べ2次元的に測定するもののほうが大幅なコスト低減が可能です。市場のニーズやトレンドに合わせて、過剰な機能を外していくことも必要です」。製品開発を進めるうえでも、東南アジアでのリサーチを通じてクライアントのニーズを把握することは重要になりそうだ。

 

発電設備やプラント、インフラ関連のプロジェクトが多数立ち上がっている東南アジア諸国。こうした市場に対して、同社はアプローチを強化していく。

 

会社プロフィール
超音波テクノロジーを活用した計測機器の開発・販売を行うソニックのシンガポール駐在員事務所。東南アジアを対象にしたマーケティング活動などを行う。

Sonic Corporation

80 Robinson Road #10-01A
Singapore 068898
Tel: 6420 6250

http://www.u-sonic.co.jp/

取材後記

日本で工学の博士号を取得後、通信関係の国立研究開発法人を経てソニックに入社した北村氏。技術畑から営業を経て、シンガポールに赴任した。もともと海外勤務に関心があり、「自社の製品が海外でどこまでやっていけるか、チャレンジしてみたかった」と話す。

 

「当社の製品は、一度納入すると10年間は保守点検を行っています」と北村氏は話す。仕事では「お客様第一」の姿勢を徹底しており、クライアントからの問い合わせに迅速に対応するなど、丁寧なアフターケアを心がけてきたという。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.306(2016年7月18日発行)」に掲載されたものです。

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