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新規進出企業レポート

2016年6月6日

三菱地所設計(Mitsubishi Jisho Sekkei Asia Pte. Ltd.)日本のまちづくりのノウハウを海外へ グリーンテクノロジーの知見も武器に

大規模な都市開発プロジェクトが数多く進展しているASEAN諸国。三菱地所の100%子会社である三菱地所設計は同エリアでの事業拡大に向け、シンガポール現地法人としてMitsubishi Jisho Sekkei Asia Pte. Ltd.を設立、5月から営業を開始した。

 

同社は2013年、シンガポールに駐在員事務所を設置し、インドネシアやタイ、マレーシア、ベトナム、フィリピン、豪州などでプロジェクトの受注機会について調査してきた。海外拠点は中国・上海に続き2ヵ所目となる。

 

日本を代表するビジネスセンターの一角である丸の内地区で、スマートシティ(ITや環境技術を活用し、街全体で省電化などを実現した環境配慮型都市)の開発などに携わってきた同社。同現地法人のマネージング・ダイレクターである鳥羽聡一郎氏は「丸の内の街全体をマネジメントしてきたノウハウは、アジアの都市開発プロジェクトでも役立つでしょう。特にエネルギーの消費量を抑えCO2の排出量を削減するグリーンテクノロジーなどへの取り組みでは日本が先行しており、当社の得意とするところでもあります」と話す。

 

 

 

シンガポールで需要が見込める技術のひとつが地域冷房システム。一定地域内のビル内部にある冷房や給湯システムを一箇所にまとめ、導管でそれぞれのビルに供給するというものだ。これまで建物ごとに設置されていた設備を一本化することで省スペース・省エネにつながる利点があり、シンガポール政府も都市開発でこうしたシステムを採用していく方針という。

 

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