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2009年11月2日

Q.先月22日にWindows 7正式版がマイクロソフトより発売された。シンガポールの職場でWindows 7を導入する際のポイントを以下にまとめた。

Windows 7 発売開始「シンガポールの職場での導入のポイント」

シンガポールの職場で導入する場合のエディションの選択

Vistaと異なり、Windows 7は、上位エディションが完全に下位エディションを含むようになっている。会社で導入する場合、まず、使用するパソコンを日本人しか使用しないのか、あるいはローカルスタッフしか使用しないのか、両方で使用する可能性があるのかを検討する。もし日本人とローカルスタッフの両方で使用するならば多言語を切り替えて使用できるUltimateエディションを選択する。UltimateエディションはWindows 7すべての機能を含む。機密情報の入ったパソコンを持ち歩く場合もデータの暗号化機能を持つUltimateだ。日本人あるいはローカルスタッフでしか使用しない場合は、日本語版Windows 7 Professionalか英語版Windows 7 Professionalとなる。しかし、ProfessionalとUltimateの価格差はわずか。スタッフの入れ替わりも考えれば迷わずUltimateにしておけば良いだろう。

参考までにシンガポールでの販売定価は以下の通りである。

 

エディション英語版シンガポール販売価格
( )内はアップグレード版
日本語版
日本国内価格
UltimateS$549(S$379)38,800円
ProfessionalS$529(S$359)37,800円
Home Premium
S$359(S$219)
24,800円

 

32bit版と64bit版

メモリも安くなってきているので、大容量のメモリが使える64bit版をインストールすべきだ。当社でも2ヵ月間ほど異なる数社の顧客サイトでテストしてきたが、通常使用している複合コピー機などの周辺機器との接続でも問題は起きていない。Vistaでは動作しなかったプログラムのいくつかも問題なく動作している。低価格が進む半導体ディスク(SSD)を使う場合もSSDへの読み書きを減らす意味でメモリは大量にあった方が良い。ベンチマークでも全体的に64bit版の方が高速だとレポートされている。

 

メールソフトについて

Windows XPにはOutlook Express、Windows VistaにはWindows Mailが付いていたが、Windows 7にはメールソフトが付いてこない。以下のメールソフトから選択ということになるだろう。

 

  1. Microsoft Officeを入れている場合、または社内でWindows Exchange
    Serverを導入している場合は、Outlook 2003またはOutlook 2007。
  2. Windows LiveMail
    Microsoftのサイトから無料でダウンロードできる。Windows Live アカウントの登録が必要。Windows XPでは、使用中にエラーが起きる等の問題がレポートされている。各メールメッセージが個々のファイルで保存される形式のため、そのままバックアップしようとするとメールの量によっては非常に時間がかかる。
  3. Thunderbird
    インターネットブラウザのFireFox同様、オープンソースのメールソフト。Windows 7環境でテストしてきたが、ハング等の問題は起きていない。Outlook Expressからの移行は文字コード変換に注意が必要だ。

 

Windows 7に替えるタイミング

Windows XPはマイクロソフトのサポートは2014年4月までだ。現在のWindows XPをWindows 7に替える必要性はあまり無い。Windows 7への変更は、新規パソコンの導入、あるいは入れ替えるタイミングで順次行うのが妥当だ。現時点で、Windows 7の安定性に問題はない。新しいパソコンを導入する場合は、Windows 7のエディションと32bit版か64bit版かに注意する。日本語で使いたい場合は、Ultimate版を選択。メモリは4GB程度あれば十分だろう。私のPanasonic CF-Y7はメモリが1.5GBしかないがハードディスクをSSDに交換したこともあって快適に動作している。

 

Windows XPからWindows 7への移行

Windows 7 のアップグレード版を購入する。Windows XPからWindows 7への直接のアップグレードインストールはできない。新規にWindows 7をインストールしなければならない。デスクトップの場合は、新しいハードディスクを購入し、そのハードディスクにインストールするとパフォーマンスの点から良いだろう。現在のディスクにインストールする場合、バックアップを忘れずに。社用の場合は、専門の業者に任せた方が安心だろう。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.156(2009年11月02日発行)」に掲載されたものです。
取材協力=ヒューミント 川田康廣
本記事は一般的情報の提供のみを目的として作成されており、個別ケースについて、正式な助言なく、本情報のみに依存された場合は責任を負いかねます。

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