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企業IT・システム相談

2008年8月22日

Q.どのERPシステムを選定すべきか

ERPシステムの選定

社内基幹システムを新たに構築するためには、利用するERPパッケージを選定しなければなりません。しかし非常に難しい作業となります。選定したERPパッケージによっては、会社がなぜ導入しようと決断をしたのか、それを実現できないものになってしまう可能性もあるからです。それほど勢い慎重にならざるを得ません。こうした背景の中で、導入担当者の選定パターンの傾向は2つのパターンです。

 

  1. 詳細な機能チェック表を用意し、複数のERPパッケージ機能を調べ、点数換算し、絞り込む
  2. 実績を重視し、最大シェアをもつパッケージを使う

 

どちらの選定方法にも一長一短があり、明確によいか悪いかを決め付けることはできません。

 

例えば、1では機能の豊富さに重視してしまい、実際には自社では使いもしない機能がいくらあっても、肝心要の機能がなければ何の意味もない。機能比較するのであれば、自社で必要とする機能項目に絞り込むことが必要です。また欲張りすぎは、禁物です。詳細にいろいろな項目を調べても時間と工数の無駄にもつながります。2は、実績ベースを選定する際にも、自社と同じ業種・業務や似たような企業風土、導入目的での実績があるのかどうかで重要であって、単にシェアが高ければいいというものではありません。みんなが使うから高価なものを購入しても、それを使いこなせる人材や体制がなければなりません。

 

では、機能や実績他、それほど大きな差がないのであれば、ERPパッケージを選定する最大のポイントは何か?

 
     3.   ERPパッケージ選定よりも、サポートする会社選定が重要だ!

利用するERPパッケージを何にするよりもサポートを委託する会社の選定の方がはるかに重要と考えてみてはいかがでしょうか。何より評価すべきポイントは、そのERPパッケージに対する専門性や業界経験、適応業務のサポート経験となります。多くのERPパッケージベンダー(開発元)は自社で直接サポートすることは少なく、大抵はいくつかのサポート会社や販売代理店でエンジニアを持つ会社が多いのが実態です。そのような中、力のない業者にサポートを依頼してしまった導入プロジェクトは最悪につながります。運用における代替案が提案できずに、すべてアドオン開発に進み、挙句には大幅な本番時期の遅れや、運用後のトラブルにつながります。また個人レベルのエンジニアに頼っているサポート会社も警戒が必要です。このエンジニアが会社を辞めた場合、会社としてサポート可能であるのかどうかなど考えられます。こうしたこともあって開発ベンダーとサポート会社の関係と万全のバック体制があるかどうかが重要な評価項目となります。企業のERPパッケージ導入の目的をパッケージ選定時から、導入サポート、本番稼働後の運用サポートフェーズまでも理解したワンストップサービスできるような信頼した業者、パッケージ選定を考えてみましょう。

 

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.057(2005年08月22日発行)」に掲載されたものです。
取材協力=ASIAN PARTNERS
本記事は一般的情報の提供のみを目的として作成されており、個別ケースについて、正式な助言なく、本情報のみに依存された場合は責任を負いかねます。

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