シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXビジネスTOP企業の大切な財産であるデータ資産の喪失・流出は、企業の存続を左右...

企業IT・システム相談

2005年2月28日

Q.企業の大切な財産であるデータ資産の喪失・流出は、企業の存続を左右するほど重要な問題と認識されつつあります。データバックアップの考えについて教えてください。

データバックアップ

突然の自然災害や日常で頻繁に起こりうる、オペレーションミスやウイルス、ハッカー等によるトラブル、障害に対応し、大切なデータ資産を保護していくには、バックアップ対策が不可欠です。バックアップは、突然発生するトラブルへ迅速に対処するための必要条件であり、いわば「保険」のようなもので、どれだけ緻密なバックアップを行っているかによって、仕事への影響は大きく異なり、会社に与える損失は違ってきます。特に、会社の重要なデータを扱っているにもかかわらず、現場のパソコンのバックアップやリカバリーの方法のスタンダードを策定し実施している企業は少なく、担当者の意識とスキル任せということが多いのが現状です。

 

  1. バックアップの条件a. システム全体の構成を考慮して、最も実現可能度の高いバックアップ構成を組むb. 業務で必要なデータは漏れなくバックアップする
  2. 最適なバックアップ・メディアとはバックアップする機器(メディア)は、容量、アクセス速度、インタフェースにより様々な構成が考えられます。フロッピー、MO、CD-R/RW、HDD、テープ装置など種類は豊富にあります。複数の事業所や部門を持つ企業では、サーバーも複数の場合が多くなり、GB単位の保存容量が必要となるため、DATなどの大容量メディアを使用するのが一般的です。最近ではDVDなどのポピュラーな大容量メディアも利用可能となっています。十分な容量と復元の容易性を考慮した最適なメディアの検討が必要となります。
  3. バックアップのポイントa. シンプルに、確実なシステム側のしくみを作るb. 復元手順と制限を明確にする

    c. ツールの使い過ぎは禁物

    d. 業務プロセスにあわせたタイミングと方法の検討

    e. バックアップデータの保管

 

バックアップデータの媒体はセキュリティー・ポリシーの確立された企業では金庫や施錠される機密エリアに保存されるのが普通です。金融機関など、特に高いセキュリティーレベルと安全性を保持しなければならないところでは、災害やテロ対策として会社、部門ごとにバックアップシステムを置く、というように情報の重要度に応じて、より安全性の高い場所を検討する必要があります。一般的な企業でもバックアップデータの保管場所は、本来のサーバから物理的に出来るだけ離れた場所にすることです。万が一のデータ盗難や故障発生を備えて、保管場所を検討しましょう。さらに最近は、ご存知のとおり、顧客データや企業データの流出が多く、世界的な問題のひとつです。社内管理だから安全という図式は崩れており、アウトソーシング、すなわち、セキュリティーセンターを持つ専門のストレージサービス業者を利用することも検討すべきでしょう。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.033(2005年02月28日発行)」に掲載されたものです。
取材協力=ASIAN PARTNERS
本記事は一般的情報の提供のみを目的として作成されており、個別ケースについて、正式な助言なく、本情報のみに依存された場合は責任を負いかねます。

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