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健康相談

2010年4月19日

Q.A型肝炎ワクチンとは何ですか?

肝炎ワクチンについて

A型肝炎ウイルスに汚染された水や魚介類を食べることで感染し、急性肝炎を引き起こします。発熱、全身倦怠感、下痢など風邪に似た症状で発症し、発症後1~2週間で黄疸が現れます。治療は、安静と栄養補給ですが、点滴が必要なため入院する場合もあります。

 

A型肝炎ウイルスに効く薬はなく、日本人の大半はA型肝炎ウイルスに対する抗体がないので、インドや東南アジア等の流行地に出かける人はワクチン接種をお勧めします。

 

A型肝炎ワクチンは日本にもありますが3回接種が必要ですし、15歳以下の小児には厚労省が認可していないため接種するかどうかは医師の判断に任されているのが現状です。

 

シンガポールでは1歳以上からA型肝炎ワクチン接種ができ2回接種です。1回目の接種から6ヵ月~1年後に2回目を接種します。2回接種によりA型肝炎の感染防御効果は10年以上続きます。

 

B型肝炎ワクチンとは何ですか?

B型肝炎ウイルスに汚染された血液、体液により感染するため、B型肝炎ウイルスを持つ母親から生まれた赤ちゃんへの母子感染や成人での性感染、医療従事者の針刺し事故等で感染します。B型肝炎ウイルスは急性肝炎や慢性肝炎を引き起こし、慢性肝炎から肝硬変や肝癌を発症する危険もあります。

 

世界保健機構(WHO)はB型肝炎を撲滅するため1992年に世界の子供全員にB型肝炎ワクチンを接種することを提言し、今までに米国をはじめ約80%の国と地域がこの計画でワクチン接種を行ってます。日本もWHOの一員ですがこの計画には賛同していないため、母子感染予防のみ健康保険でB型肝炎ワクチンを接種できますが、それ以外の場合は自費接種になります。

 

シンガポールも全ての子供にB型肝炎ワクチン接種を勧めています。基本的には1回目は出生時に、2回目は生後1ヵ月、3回目は生後6ヵ月にB型肝炎ワクチンを接種します。またシンガポールには3種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風)にHibワクチン、ポリオワクチンとB型肝炎ワクチンを混合した6種混合ワクチンがあります(日本では未認可です)。

 

日本で生まれてB型肝炎ワクチンを受けていない乳児も、B型肝炎ワクチンの代わりに生後1ヵ月半以降に2ヵ月毎に3回6種混合ワクチンを接種することで代用できるので、注射の回数を減らせて便利です。

成人は0ヵ月、1ヵ月、6ヵ月に3回B型肝炎ワクチンを接種します。

 

A・B型肝炎混合ワクチンとは何ですか?

A型とB型の肝炎ワクチンを混合したワクチン(Twinrix)がシンガポールにはあり、A型やB型肝炎ワクチンを接種していない方にお勧めです(日本では未認可です)。

1歳以上が対象で、1歳~15歳の小児は6ヵ月~12ヵ月あけて2回接種、16歳以上の成人は0ヵ月、1ヵ月、6ヵ月の3回接種します。

 

免疫効果はA型、B型肝炎ともに5年間は持続しますが、健康診断などでA型や B型肝炎ウイルスの抗体価をチェックし、抗体価が低下してきたら追加接種を行う方がよいでしょう。副反応は局所の発赤、腫脹が時に見られる程度で重篤なものはありません。

 

なお、A型肝炎ワクチン、B型肝炎ワクチン、A・B型肝炎混合ワクチンともに当院で予約なしで接種できます。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.165(2010年04月19日発行)」に掲載されたものです。

本記事は一般的情報の提供のみを目的として作成されており、個別ケースについて、正式な助言なく、本情報のみに依存された場合は責任を負いかねます。

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