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健康相談

2004年12月6日

Q.子供が気管支喘息、アトピー性皮膚炎と診断されて、現在も時々発作を起こします。これらの病気について詳しく教えてください

アトピー性皮膚炎

前回は気管支喘息のお話を中心にしましたので、今回はアトピー性皮膚炎のほうを中心にお話しましょう。

 

特徴

ほぼ全例でかゆみが認められます。かゆみを訴えていなくても、知らず知らずのうちに掻いたり、引っかき傷を認める場合もあります。かゆみは特に夜に強くなる傾向があります。

 

乳児・幼児期から認めはじめ、年単位の長い経過をたどります(早い場合には生後1~2ヶ月で発症する場合もあります)。ほとんどの症例では、年齢と共に軽快していきますが、最近は大人になっても治らない症例が増えてきています。

 

最初は赤い発疹を認めたり、ジクジクした湿疹を認めます。これらの発疹が良くなったり悪くなったりを繰り返していくうちに、次第にアトピー特有の乾燥肌となったり、苔癬化(たいせんか)といって、皮膚が硬い状態に変化したりします。さらに慢性化してくると、黒っぽく色素沈着が見られることもあります。

 

アトピーの病変の分布には、ある程度年齢による特徴があります。乳児期は主に頭や顔が中心で、ひどくなると病変が下に移行します。2歳頃を過ぎると、病変はひざの裏や肘、手背に病変が限局していきます。これが思春期を迎える頃には、顔面や頸部、前胸部といった部位を中心に病変が認められます。

 

検査・治療法

気管支喘息の治療法でもお話しましたが、基本的にアレルギー疾患の治療法は、「原因の除去」と「薬物療法」の2本立てです。

 

さて、子供のアトピー性皮膚炎のほとんどは、食物アレルギーが原因です。ですから、原因食物の除去のためにも、血液検査、特にRAST検査(特異的IgE抗体)は必須と思います。

 

RAST検査やその他の採血結果、そして普段の皮膚の状況を見ながら、医師と相談して原因食物の除去を行いましょう。

 

治療薬については、外用薬(軟膏)と経口薬の併用で行っていきます。それぞれの薬の使用方法は医師によって異なりますが、今は小児科学会、皮膚科学会で治療ガイドラインが出ていますので、それに基づいて患者さんの状態に合わせて処方していきます。

 

この2本立ての他に、アトピー性皮膚炎の治療に重要なものとして、「スキンケア」があります。

 

スキンケアの目的は、「清潔を保って保湿し皮膚を守る」ということです。ですから、入浴は必ず毎日行い、刺激の少ない石鹸を使用して、柔らかい布で洗いましょう。そして、入浴後は保湿剤を塗布することを心がけましょう。

 

アレルギー疾患は患者さんによって様々な病態変化を認めます。また、症例によっては経過も長く、なかなか良くならないこともしばしばあります。重要なことは、焦らず病気と向き合うために、信頼のできる医師を見つけ、いろいろ相談しながら良い関係を保ちながら治療していく事が重要でしょう。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.023(2004年12月06日発行)」に掲載されたものです。

本記事は一般的情報の提供のみを目的として作成されており、個別ケースについて、正式な助言なく、本情報のみに依存された場合は責任を負いかねます。

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