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ビジネス4賢者が送る、成功への道しるべ

2015年11月2日

リーダーシップ編〈最終回〉 出会いは奇跡

最終回となりましたので、今回は「出会い」についてお話をしたいと思います。

人々は日々暮らす中で、たまたま同じ職場で働く仲間がいます。たまたま、株を買ってくれた株主がいます。たまたま取引をしてくれた取引先がいます。たまたま商品を買ってくれたお客様がいます。縁があって結婚をした伴侶がいます。たまたま仲良くなった友人がいます。たまたま参加したセミナーで隣の席に座った参加者がいます。たまたまレストランや映画館で隣に座った他人様がいます。

あなたは、全世界の約70億人と1人1秒ずつ会ったとして、何年かかるかご存知ですか?約200年もかかるのです。日本の総人口1億2,000万人に1人1秒会うだけでも約4年かかります。現実には日々繰り返される人々との出会いで、1人1秒のコミュニケーションなどありえないわけですから、毎日いろいろな人との何気ない出会い全てが、実は奇跡なのです。

10年くらい前にご縁をいただいてハワイでチャリティー講演会を実施しました。そもそもこの講演会が実現したのも、いくつもの出会いが連鎖した結果です。さらにその後、講演会に参加していた方からご縁をいただいて、ロサンゼルス、ニューヨーク、バンクーバー、シドニー、ゴールドコースト、シンガポール、上海、香港、深圳、台湾、バンコク、ジャカルタ、ロンドンなど、海外の都市でセミナーを開催することができました。

出会いの質の差が人生、仕事の成果の質を変えます。人生は、誰との出会いが転機となり、一生を大きく左右される元となるのか、わからないものです。出会った人からいつ、どのような時に力を貸していただけるかもわかりません。

私は自分の人生を振り返ったとき、会社員時代にお世話になった上司によって、大きな転機をいただきました。そのことが身にしみているからこそ、素晴らしい上司との出会いが部下の人生を変えてしまう、ひいては私が提唱している「上司と部下の影響の連鎖」によって、世の中にたくさんの優秀な人材輩出がもたらされることがわかりました。「育てる側がよくならないと『社会』も『企業』も『人』もよくならない」という思いから、「『あなたの元で働けてよかった』を全てのリーダーへ」を理念に、独自のリーダー教育「上司学」というプログラムを開発し、世の中に広めていこうとしています。

あなたは昨日どんな人と出会いましたか?今日どんな人と出会いましたか?明日はどのような人と出会う予定ですか?「出会い」という奇跡を大切にしてください。

1年間読んでいただきありがとうございました。

shima嶋津 良智(しまづ よしのり)

一 般社団法人日本リーダーズ学会代表理事、リーダーズアカデミー学長。2度の株式上場を経験、日本・シンガポールなどアジアを中心に経営コンサルとして活 動。世界14都市でチャリティービジネスセミナーも開催。最強の部下を育成し、最強の組織を作ることで業績向上に寄与する独自プログラム『上司学』が好評 を博す。著書累計は100万部超。韓国・中国・台湾でも翻訳されている。

リーダーズアカデミーウェブサイト:www.leaders.ac

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.291(2015年11月02日発行)」に掲載されたものです。

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