シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXビジネスTOP22カ月ぶりに製造業の落ち込みを示したPMI

シンガポール経済分析

2005年5月30日

22カ月ぶりに製造業の落ち込みを示したPMI

シンガポールの製造業の好不調を示す指標に「製造業購買管理者指数(PMI=Purchasing Manager’s Index)がある。これはシンガポール購買原材料管理協会(SIPMM=Singapore Institute of Purchasing & Materials Management)がシンガポールの150以上の製造業者に、新規受注、生産高、在庫、雇用などについて調査した結果を集計し、1999年1月以降毎月公表しているものである。指数が50超であればシンガポールの製造業が拡大・好調な局面にあり、50未満なら縮小・不調な局面にあることを示す。毎月初めに前月の結果が公表されるので、速報性があり、景気の動向を知る指標として注目されている。

 
5月5日に公表された4月のPMIは49.7と2003年5月以来22カ月ぶりに50を割り込んだ。これによりシンガポールの製造業が減速局面入りしたことが確認された。また、シンガポールの製造業で大きな比重を持つ電子セクターも3月の53.5から4月には51.7へ低下し指標に減速傾向が見られる。先行指標となる新規受注高も4月には49.5と50以下に低下している。若干希望が持てるのは、新規輸出受注高で、こちらは4月51.7と3月の50.4から改善した。5月17日シンガポール政府は1〜3月期の実質GDP成長率(前年比)を2.5%、前期比年率ではマイナス5.5%と発表した。同時に、政府は2005年通年の成長率の見通しを、これまでの3~5%から2.5~4.5%へと下方修正した。シンガポールの景気減速に歯止めがかかるのは7~9月期(第3四半期)になりそうである。

 

(出所)CEIC、UFJ銀行
協力=UFJ銀行シンガポール支店
文=経済調査班 北村広明

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.046(2005年05月30日発行)」に掲載されたものです。

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