シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXビジネスTOP最終回:会計事務所の選択

シンガポール事業手引書

2013年7月15日

最終回:会計事務所の選択

1年間に渡りました本コラムも今回で最終回となりました。前回は国際税務をご紹介しましたが、今回は会計事務所選択の判断基準についてご紹介します。

 

会計事務所への報酬は会社にとってはコストになりますので、コスト比較により会計事務所を選択するのも一つの決定方法でしょう。しかしながら、会計事務所といっても特徴は様々であり、会社の置かれた状況により最も適切な会計事務所も異なります。以下、主な特徴の違いをご紹介します。

 

 

業務の対応範囲

会計事務所の業務として一般的なのは会計監査、各種会計税務コンサルティング、経理や税務申告の代行、給与計算や就労許可証の申請代行、カンパニーセクレタリーや法人設立の代行等が挙げられますが、事務所によって対応している業務は異なります。全てを網羅的に対応している事務所に多くの業務をまとめて依頼し効率化したり、逆にリスク分散のために複数の事務所を利用することも考えられますが、いずれにしても事務所の対応範囲は様々ですので、事前確認が必要でしょう。

 

 

対応国・地域

シンガポールのみに事務所を構える現地事務所、ASEAN地域にネットワークを有する事務所、全世界にネットワークを有する事務所など、対応国・地域も事務所によって様々です。会社の海外展開の状況や今後の進出計画など、グループ全体の状況に合った事務所を選択するのが理想です。

 

 

日本人の専門家がいるか否か

当然ながら、シンガポールでは商習慣のみならず会計税務の制度も日本とは異なります。例えばシンガポールと日本の決算実務の違いについて説明を受けたり、親会社まで波及する会計税務の問題点の発見、日本本社への説明資料のサポートなど、日本の制度に精通した専門家でなければ対応できない状況も数多くあります。

 

 

担当者

会計事務所は、経理代行などを委託する事務代行業者という面もありますが、ビジネスパートナーという面が大きいのも事実です。時にはMDの相談相手となり、時には案件を紹介されたり、またある時には(外部の)CFOないしは経理部長のような存在にもなり得ます。このような重要な役割を担うビジネスパートナーですから、会計事務所の担当者個人の性格や考え方、専門性なども含めて総合的に判断されるのがよいでしょう。

tmf提供=TMFグループ

TMFグループは世界に100以上の拠点を持つ会計・人事・法務事務代行のプロフェッショナルグループです。

シンガポール担当 萱場 玄(かやば げん)公認会計士/税理士

電話 +65-6808-1637 e-mail gen.kayaba@tmf-group.com

 

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.238(2013年07月15日発行)」に掲載されたものです

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXビジネスTOP最終回:会計事務所の選択